護衛というとボディーガードを想像しますが、探偵は同じようなことを引き受けてくれるのでしょうか。
現代社会で問題になっているいじめやストーカー、あるいは危険運転をしてしまう高齢者ドライバーの免許返納問題など、様々なトラブルの解決策のひとつとして、探偵が果たす役割を見ていきます。
探偵の護衛って何?
「護衛」ときくと、ボディガードを想像するかもしれません。そういう意味での護衛を、探偵は基本的に行いません。
探偵の調査方法は「尾行」「聞き込み」「張り込み」です。
ここに「護衛」という業務はありません。
それでは、探偵が行ってくれる「護衛」とはどういうものなのでしょうか。
例えばストーカー被害を受けていると相談したとしても、状況によっては警察の対応が鈍く、動く事態になった時にはすでに手遅れになってしまうケースが多々あります。
同じように子供のいじめ被害を学校や教育委員会に訴えても対応が鈍く、完全な証拠がない限り動いてはくれないということがあるようです。
そこで探偵に調査を依頼して、犯罪や事件に結びつくような証拠を集め、それを元に警察や教育委員会に働きかけて、事件化するのを未然に防ぐ手伝いをするというのが、探偵の「護衛」なのです。
また高齢者のドライバーに対しては、その運転が危険なものになってきているという認識を持たせるために、どのような運転をしているのかという写真や動画や運転の記録などを集め、いかに危険な運転をしているのかということを本人に自覚させ、運転を辞めるよう促すわけです。
つまり危険運転をさせない、また危険運転による被害者を出さないといったことも、探偵の「護衛」に含まれるのではないでしょうか。
どういった時に頼むべきか
このように、子供がいじめられていること気づき、学校や教育委員会に働きかけたのに対応してもらえないといった場合や、親が危険運転をしているにもかかわらず、その事実を認めず運転免許を返納してくれないなどの場合が、探偵への依頼を検討してみるタイミングといえるでしょう。
探偵の調査により得た客観的な事実や証拠を見せることで、本人や関係機関に適切な対応をしてもらえるよう働きかけることができ、解決の糸口につなげることができるようになります。
よくニュースなどで、対応が遅れて事件に巻き込まれたり、最悪死に至るケースも多くあったりします。そのようなことにならない為にも、まずは探偵事務所が行っている無料相談から始めてみる事をおすすめします。
探偵はストーカーから守ってくれるの?
基本的にストーカー対策の依頼であれば、探偵は写真や動画に収め、決定的な証拠を掴んでくれます。自分だけで警察に相談しても証拠がない限り、警察は動かないこともありますのでどんどん悪化していくケースが多いです。
しかし自分で証拠をつかもうとする行為は、ストーカーに対してとても危険な行為になります。そこで安全かつスピーディな解決をするために、探偵へ依頼するというケースが増えてきています。自分の命が危ないと思った頃には手遅だったなんてことにならないよう、早めの相談を心がけてください。
なお、警察がなかなか動いてくれない理由のひとつとして、ストーカーにつけられているという被害妄想を抱いている人も多いという事実があります。「自分の相談は被害妄想ではない」という事実を警察に提示することができれば、警察も近所を巡回したり、対策を講じるなど行動を起こしてくれます。
このような被害妄想によるストーカー相談は、探偵事務所へも多いといいます。そこで探偵にストーカー対策の依頼をする前に、まずは本当にストーカーが存在するのかを第三者に判断してもらうとよいでしょう。例えば親や親せき、友人などに相談をし、その相談者が危ないと判断をしたときに、探偵に相談をすることをおすすめします。
子供がいじめられているか不安な場合の護衛とは?
ストーカーと同様にいじめなどで、命の危機を感じることもあるでしょう。最近の子供のいじめは昔と比べて、陰湿で深刻化しています。登下校なども毎日親として見守りたいと思う反面、仕事や私用などもあり毎日見張ることはできないと思います。
さらに、親が見ていると知られたら、さらにいじめが深刻化してしまうケースもあるのです。親の前では子供たちはいい子にしていることもありますので、顔の分からない人が見張ることが大事になります。
したがっていじめの現場を押さえるため、プロに任せる人が増えてきています。探偵は主に、見守り調査などで登下校などを見守ります。
見失わない程度の距離を保ちつつ、数人体制で調査するため顔も覚えられる事がなく、安心して証拠を押さえることができます。証拠があることで学校や教育委員会はやっと動くので、少しでも早く証拠をつかむため依頼する方が多くなってきています。
料金も本格的な浮気調査や、身元調査と比べて使用する機材などは簡易的なもので問題がなく、かなり低料金でできることもあります。
ストーカーと子供のいじめで通じるものは
ストーカー被害と子供のいじめ問題。最終的に動いてくれるのがストーカー被害は警察で、いじめ問題は教育委員会となってきます。ですがふたつの共通点としては、しっかりとした証拠がないと動いてくれないという部分です。
よくニュースなどでも相手にすらされないまま、自殺や殺されてしまうという事が報道されています。
正直ここまでくると自分だけでは解決できないでしょう。
そんな時に頼りになるのが探偵なのです。
離れて暮らしている親が心配?
田舎から大学に出てきて、そのまま就職をして、結婚、出産、マイホームと親と別に暮らす人も多いでしょう。
そこで、心配になるのが年を取ってきた親の存在です。特に、伴侶を亡くした親がひとりで生活をしているとなると、ふだんの生活が気になってくることもあるでしょう。
また、最近は高齢者の運転で事故が多発していることもあり、交通の便が悪い田舎での暮らしは車の運転が必要で特に心配になる人もいるようです。
そこで、自分の所に呼び寄せ、車の免許を返納させたくても、「自分の運転はまだまだ大丈夫だ」と言い張り、一緒に暮らすどころか運転免許証の返納などとても無理な状況になることもあるでしょう。
そのようなときに、探偵に依頼をすると親の追跡調査をしてくれて、実際に運転をしているところを撮影してくれます。その動画を見てはじめて「自分の運転は危ない」と気づく人も多いようです。
道路をふらふら運転していたり、信号に対する反応が遅かったりと、客観的に視点から自分の運転を見つめ直すことができるため円満解決することもありますの。ひとり暮らしの親が心配なときには探偵に相談をしてみることをおすすめします。
探偵の役割って?
探偵は、警察や教育委員会、あるいは本人が動いてくれるための証拠を掴む役割を担っています。
自分だけで話を持ち込むと警察や教育委員会、親自身は全く動いてくれない場合が多い中、探偵に頼む事で写真や動画といった決定的な証拠を押さえる事ができます。
さらにそのおかげで、手遅れになる前に解決することができます。これはストーカー被害や、いじめ被害以外の調査にも関わることですが、証拠を抑えると最終的に裁判などをする際にも自分に有利な情報を得ることができます。そのため、年々探偵へ相談する方も増えてきています。
探偵の見守り調査はいくらくらい?
ここで気になるのが探偵を雇ったときの相場です。初めて依頼する方は尚更心配な部分ではありますので、簡単に相場を調べてみました。
実際かかる費用としては10万~20万円と幅広く、もちろん探偵会社によって変わります。ただ多くの探偵事務所では、見積もって30万円ほど用意しておくとしっかりとした調査を行ってくれるでしょう。
また正確な金額を知りたいという場合は、いきなり依頼せずにまず無料相談を利用しましょう。さらに複数社から見積もりを取っておく事で、のちのちの金銭トラブルを減らすことができます。
ちょっと割高と考える人もいますが、実際に事件になってからでは遅いのです。クレジットカードの分割払いなども利用ができますので、それほど生活に負担なく探偵に依頼できることもありますので、まずは相談をしてみることをおすすめします。
まとめ
探偵は警察や教育委員会が動いてくれない場合でもしっかり動いてくれます。
証拠を押さえることで、事件が大きくなる前や被害が出てしまう前に、解決することができるケースも増えてきています。周りに相談できない、警察に相談しても動いてくれない。
こういった場合は探偵へ相談から始めてみましょう。