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おたすけ探偵

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探偵と元刑事の関係性は?調査方法に違いはあるのか

5月 9, 2017

[char no=”4″ char=”相談者”]退職した刑事さんは、探偵になる人がいるって本当?[/char]
元刑事が探偵を行なうことは、アニメやテレビの世界ではよくある話です。現実世界でも、インターネットで検索してみると、元刑事が在籍している探偵社も多数見かけます。実際に依頼するときは、このような元刑事の方に依頼した方が解決しやすいのでしょうか?今回は探偵と元刑事の関係について紹介します。

元刑事は1年間で1万人生まれる

警察は公務員で給与も安定しているので、安定職として認識している人も多いのではないでしょうか。
ところが、実際には毎年多くの警察官が現場から離れているようです。

年度 退職者数
2011年(H23) 10,479人
2012年(H24) 11,211人
2013年(H25) 10,673人
2014年(H26) 9,992人
2015年(H27) 9,968人

参照元:警察庁「警察白書 平成28年版 警察の体制 地方警察官の退職者数の推移」(2017年5月、著者調べ)

警察庁がまとめた「警察白書 平成28年版」によると、退職者数は平成24年度が1万1000人超と最も多く、最近でも1万人前後で推移しています。
この1万人の中で、家業を継ぐなど次の職が決まっている人もいますが、全く違う仕事に就く人も多くいるようです。

探偵は元刑事の再就職先に多い

探偵といえば、警察との連携を想像する人も多いのではないでしょうか。アニメやテレビの世界では、事件が発生すれば、捜査を行う警察官の手伝いを、探偵が一緒に行なうという設定が多いからからもしれません。
現実には、警察の調査に探偵が協力をすることはありません。探偵が手伝いをすることは、ほぼフィクションと言っても過言ではないでしょう。
しかし、刑事が警察をやめた後、探偵に再就職をすることはあります。探偵会社のホームページを見ると、「元刑事の調査員多数」や「刑事歴○○年の探偵」といった紹介がされています。なぜ元刑事は探偵に再就職するのでしょう。

探偵と刑事の調査方法は同じ?

元刑事が探偵に再就職する大きな理由に、調査方法が近いことがあげられます。
刑事といえば、事件解決のために張り込みをしたり、現地に乗り込んで聞き込みを行なったりします。派手な仕事に思われがちですが、実際は小さい仕事をコツコツと積み重ねて解決に導いているのです。
この刑事の調査方法は、探偵の調査方法と近いものであるわけです。

探偵の行う調査法

探偵が行なっている調査法は、大きく分けて「聞き込み」、「尾行」、「張り込み」の3種類あります。
「聞き込み」は調査対象の人に近い方に、話を聞きに赴くことです。聞きたい情報を引き出すために、スキルが必要となります。

「尾行」は調査対象者に気づかれないように、後ろから後をつけることです。対象者が乗り物で移動する場合もあるので、車で行なったりします。

「張り込み」は尾行途中に、建物の中に入った場合に外で待機することです。長いときは24時間以上張り込むこともあります。

これらの調査方法は、どれも根気や技術が問われる難しい調査方法ですが、刑事の場合もこれらと似たような調査を行なっています。つまり、刑事時代に培った技術をそのまま活かせる部分が多いため、仕事として選びやすくなっているのではないでしょうか。

元刑事でも調査範囲は探偵と同じ

元刑事という、警察の頃のコネを使い、警察から情報を流してもらうことや、元刑事という立場を使い強制的に調査に協力してもらうような、元刑事の力を使った調査を探偵として行なうことはできません。もし仮に行ったとすると、法律違反となるために、罪に問われる可能性もあります。
元刑事の人たちは、法律に対する意識が強い意識が多いため、このような違法調査をする人は少ないそうです。
ちなみに違法調査で手に入れた証拠は、裁判では使うことができません。もしも、調査内容が怪しい場合は依頼をしない方が良いでしょう。せっかく手に入れた証拠も、調査方法のせいで使えなくなってしまっては、意味がありません。

探偵の業務は法律で決まっている

探偵の業務については、2006年に施工された「探偵業の業務の適正化に関する法律」通称「探偵業法」で細かく明記されています。
探偵業法には、先ほど説明しました「聞き込み」などの探偵の調査方法や契約の際の書類の書き方など、調査に際して必要な規定が載っています。
これらの規定は元刑事の人ももちろん適用されます。つまり元刑事であっても、普通の探偵と同じような調査をしか行えないということになります。

参考サイト

探偵をイメージだけで選ぶのは危険

探偵は余り頻繁に利用するものではありません。選ぶ際の基準もわからない人が多いと思います。
そして残念なことに、よくわからずに依頼をして探偵選びに失敗してしまう方も多くいます。
そんな、失敗をしてしまう方の共通点は、「探偵会社の広告や印象だけで選ぶ」ことです。例えば、「地域最安値で調査いたします」や「元刑事が多数在籍しています」というような、信頼できそうな内容を広告で流しています。
しかし、実際には項目にない調査費用を取られてしまったり、調査を十分に行なってくれていないなどの失敗につながったりします。
このような、インターネットの広告や、チラシの一面の内容だけで判断することは危険です。

事前に探偵会社をしっかり確認する

それでは失敗しない探偵会社選びをするには、どうすれば良いのでしょうか。大切なことは、事前にしっかり探偵会社と打合せをすることです。
調査費用や調査の仕方、調査に赴く探偵についてなど気になることはすべて、事前の見積りの際に確認をしてしまいます。
もしこの際に、少しでも納得できないことや、話を濁す内容がある場合は契約しない方が良いでしょう。また探偵業法で契約書を交わすことが義務付けられています。もしも、契約書を交わさず、調査に入りそうになった場合は依頼をやめましょう。

まとめ

[char no=”1″ char=”探偵くん”]・探偵と刑事の調査方法は似ている
・元刑事でも行なう調査は「探偵業法」で規定されたもののみである
・探偵を選ぶ際は、しっかり事前に打合せを行なうこと[/char]

元刑事の人は、警察時代にも同じ調査を行なっていたので、作業には信頼をもてます。ただし、調査の手続きや信頼性はまた違う話です。肩書だけで安心せず、しっかり見極めましょう。