[char no=”3″ char=”相談者”]高齢の親が運転免許を返納してくれません。。なにか対策はありますか?[/char]
高齢者による自動車事故が報道される度に、自分事のように感じる人もいるでしょう。本人のみならず、高齢者の家族はそろそろ車を運転しなくても良いのではと思う反面、まだまだ車は必要で免許を返納する時期ではないと考えてしまうこともあるでしょう。そこで、高齢者の運転免許の返納のタイミングなどをみていきましょう。
高齢者による運転免許自主返納の現状
自動車事故は年々減少傾向にあるなか、高齢者による自動車事故は増加の一途をたどっています。そのため高齢者の自動車運転環境には、今後は改善の余地があるでしょう。その対策のひとつとして、運転免許の自主返納制度が設けられました。高齢者を対象にした制度ですが、運転免許を返納するための年齢制限はありません。
国土交通省によると65歳以上の運転免許の返納率は2005年で17,410人となっていましたが、2015年は270,159人となり、この10年間で運転免許の返納者が急増していることが分かります。
運転免許保持するメリットとデメリット
メリット
高齢者は買い物をするにも、車がないと不便なときも多いでしょう。交通の便が良いところに住んでいる人ばかりとも限らず、車が日常不可欠な地域もあります。そのような地域に住んでいる人は、買い物など重いものを運んだり、何回も出かけたりする度に車の運転が必要となります。
また車があることにより行動範囲が広がり、積極的に出掛けて社交的になり、日々の生活が潤うこともあるでしょう。そして、運転免許証を一旦返納するとまた欲しくなったときに、もう一度試験を受けなければなりません。したがって、今は使わなくても本人確認などで、必要となる可能性がある人は保持していた方が良さそうです。
デメリット
運転免許の自主返納の理由に多い、「運転する必要がなくなった」や「運転技術に不安がある」ということが大きなデメリットとなるでしょう。運転技術に不安がある人は、いつ事故を起こすのか分からないと自分自身が思う人に多いようです。ニュースで流れる事故を我がことのように感じ、運転の必要がなければ返納するという流れになっています。
また、運転免許証の更新時には手続きが必要なうえ、手数料がかかりそれが面倒だという人もいます。病院や買い物に出掛けるときに、バスや電車、タクシーの利用ができる人には運転免許を保持する必要はないのかもしれません。
運転免許を自主返納する動機
運転免許証を自主返納する人は、本人自らの意志と家族に促されて返納する人がいます。どちらにしても最終的には本人が申請をするので、自分の意思で返納することになります。
また新聞やテレビなどでも取り上げ広く知られている、認知症が運転免許の取消し等の事由になっており、高齢者の多くの運転免許が更新時になくなっているようです。
探偵に依頼し自主返納を促す
離れたところで暮らす親の運転が心配で、たまに帰省したときに車の運転の話をしても親は問題ないとしか言わないこともあるでしょう。しかし、親が運転する隣に座っていると、やっぱり何だか心配だという人もいるようです。
このように、車がないと生活ができない人や自分はまだまだ大丈夫と思う高齢者に、家族から危ないから運転してほしくないと伝えるにはどうしたら良いでしょう。本人はまだまだ自分の運転は大丈夫だと思っている場合は、特に説得するのに家族は苦労をします。
そこで、本人のプライドを傷つけず、また家族間でのトラブルを避けるためにも第三者による意見の方が本人も感情的にならずスムーズに話がすすむことがあります。ここでいう第三者としては、探偵事務所があげられます。
探偵は本人の運転を録画してくれますので、その録画したものを親に見せることにより、客観的に自分の運転について危険かどうか判断してもらうことができます。それにより危険だと本人が納得すれば、免許の返納をすすめられ、これからの生活について話ができるようになるでしょう。
また、あまり故郷に帰らない人が、離れた親を心配で探偵に調査を依頼することもいいのではないでしょうか。このように、上手に探偵を利用することにより、安心して親の状況を知ることができます。
探偵の調査方法
実際に探偵に依頼するとどのような方法で調査をしてくれるのでしょうか。まず事前に、家族から親についての情報を聞き取ります。情報が多いほど、調査時間が短く済むので、費用もその分安くなります。そして、運転の様子を尾行調査してビデオで録画をします。
車の運転を録画するので、車での尾行が一般的になります。調査の結果をもとに、危険な運転であれば自主返納を促すように話を持っていきます。ここで、万が一運転に問題がなければ、親に話を伝えずに家族の中で安心を手に入れるだけになります。
親の行動が分かっていれば、それほど探偵を拘束する時間がないため、高額な料金となりませんので、定期的に見守りを依頼するのもいいでしょう。そして、問題があったときには、免許を自主返納させて、同居などの話に持って行くこともできるでしょう。
探偵の調査費用と日数
気になるのは調査費用と時間が、どのくらいかかるかというところです。最近では、高齢者の見守り調査に力を入れているところがあります。特に、原一探偵事務所の「見守り安心コース」では、5時間5万円から調査をしてくれます。このコースは車での移動中や、移動後の様子を記録してくれます。
また本人への運転が危険ということを説得させることを含んで、不安要素を取り除いてくれます。不安がある人は、原一探偵事務所に一度は相談してみるといいでしょう。
自主返納後の環境について
運転免許を自主返納すると車を自分で運転ができないので、買い物や通院にバスやタクシーなどを利用しなければなりません。このように公共の交通手段に困らない人は問題があまりないですが、交通の便がよくない人には問題です。
子供や親類と同居をしているなら頼ることができますが、離れて暮らしている家族は同居を考えるいい機会になるでしょう。
まとめ
[char no=”1″ char=”探偵くん”]・高齢者本人に運転免許の返納についてどう考えているか聞く
・探偵に依頼し高齢者の運転の様子を調査すると本人も納得しやすい
・自主返納後の高齢者の生活環境に配慮する[/char]
車を使って生活をしていた高齢者にとって運転免許の返納とは、今までの生活を変える大きな転換期といえます。高齢者の安全のために設けられた自主返納制度は、家族と一緒に今後の生活について話し合うきっかけになるでしょう。円満にことを進めるには探偵に頼ることもひとつの手段になってきているようです。