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おたすけ探偵

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悪徳探偵社が暗躍!ワンクリック詐欺の解決をよそおう手口を徹底解説!

5月 13, 2017

[char no=”4″ char=”相談者”]ワンクリック詐欺にあってしまった!どうしたらいいですか?[/char]
アダルトサイトを見ていたら、突然「入会完了」などと表示され入会金を強要する「ワンクリック詐欺」による被害報告はあとをたちません。さらにワンクリック詐欺にあった人を狙う悪徳探偵業者もあらわれました。ワンクリック詐欺の対処法や、詐欺解決をうたう探偵の手口など徹底的に解説します!

スマホでも急増中!様々な手口のワンクリック詐欺

 アダルト動画サイト閲覧中に、何げなく押したリンク先で「ご入会ありがとうございます!2日以内に80,000円をお支払いください」などと表示され、あわてた経験はありませんか?
これは「ワンクリック詐欺」とよばれる架空請求詐欺です

最近は、スマホでも被害が増えているワンクリック詐欺の手口をご紹介します。

アダルト動画サイトでのワンクリック詐欺

アダルト動画サイトを見ていて、「動画再生」ボタンをクリックしたら、突然「ご入会ありがとうございます!」と画面に大きくあらわれ、料金とともにIPアドレスやプロバイダ情報などが表示され、支払期限がカウントダウンされていきます。
IPアドレスなどが表示されることで、個人情報が筒抜けなのかと不安になって支払ってしまうことを狙った手口です。

スマホアプリでのワンクリック詐欺

スマホアプリからアダルト系のアプリをダウンロードして起動したら、年齢認証画面が出て18歳以上をクリックすると「お客様の端末情報は登録されました」などと画面にあらわれ、IPアドレスやGPSで現在地などが表示されて、怖くなって支払ってしまうという手口です。

請求画面でシャッター音がしたり、勝手に電話発信画面になったりする手口も!

スマホでのワンクリック詐欺の複雑な手口では、「入会完了」などの請求画面の表示とともにシャッター音が鳴るようになっていて、写真が撮られて送信されたと勘違いさせるものや、さらに悪質なケースでは「入会完了」画面の表示からポップアップ画面が表示され、何かボタンを押すと電話の発信画面になってしまい、電話発信をキャンセルしてもまた最初の請求画面が出てきて再び電話発信画面になるというループ状態になり、結果的に電話発信してしまうことを狙った手口です。

ワンクリック詐欺の「入会完了」画面は「無視」すること

色々なタイプのワンクリック詐欺への誘導がありますが、IPアドレスで現住所が分かることはありませんし、スマホで勝手に写真を撮って送信することもできません。
スマホで請求画面がループしてしまっても、ブラウザで画面を閉じれば消えます。冷静に判断し、決して連絡をしたり支払いをしてしまったりしないようにしましょう。
万が一連絡して支払いしてしまったり、住所を教えてしまったりした場合は、速やかに警察か最寄りの消費生活センター等に相談をしてください。

参考サイト

 

探偵がワンクリック詐欺を解決?返金できると持ちかける悪徳探偵に注意!

消費生活センターへの相談で最近増えているのが、「返金詐欺」「相談詐欺」とよばれるケースです。探偵業者がワンクリック詐欺の被害に遭った人に、被害額を返金できると持ちかけ契約料を払わされたものの何も解決してくれず、被害者は二重で被害にあってしまいます。
探偵業者はワンクリック詐欺被害者をどうやって見つけるのか、その手口を紹介します。

ワンクリック詐欺の解決・返金をうたう悪徳探偵急増中!

国民生活センターには、ワンクリック詐欺の解決をうたった探偵業者による被害がここ数年で急増しています。
2011年度は205件だった相談件数が、2014年には3,106件、2015年度には4,543件、2016年度には4月~11月の件数だけで4,191件の相談件数が報告されています。

実際の相談事例をご紹介します。

パソコンでアダルトサイトを見ていたら、突然 ID とパスワードが記載された登録画面が表示さ れた。 心配になって、インターネットで「消費生活センター」を調べ、電話で問い合わせたところ「そ のままにしておくと、メールや電話、信書で請求が来る」「そのサイトには弁護士がついていて、 10 万~20 万円を請求される」「サイトを閲覧したことでウイルスに感染しているので、個人情報 が流出する」「不当請求であることを証明すれば請求されないが、まずは調査をしなくてはならな い」などと言われた。依頼料は 54,000 円とのことだった。
焦っていたので依頼をすることにし、氏名、電話、住所を伝えると「3 日以内に書類が届く」「ウ イルスに感染しているので、当分ネットは使わない方がよい」と言われ、最後に社名を伝えられ た。 公的な消費生活センターに相談したつもりだったので、依頼料が発生するのはおかしいと思い、 聞いた社名をインターネットで検索すると探偵業者であることが分かった。依頼を取り下げるこ とはできるか。 (受付年月:2016 年 8 月、契約当事者:30 歳代女性・愛媛県)

「アダルトサイトとのトラブル解決」をうたう探偵業者にご注意!  引用元:国民生活センター

相談者は「消費生活センター」など公的機関に相談したかったのに、ネットで「消費生活センター」を調べてたどりついた先は、実は探偵事務所だったのです。
これは、ネットの検索結果を利用した、探偵業者の悪質な手口なのです。

悪徳探偵業者は、詐欺被害者をターゲットにしている

先の記事の相談者が、ネット検索をして検索結果で公的機関だと思ったのが実は探偵事務所だった、というのは、悪徳探偵業者の巧妙な罠(わな)です。

悪徳探偵業者は、「○○(会社名)による詐欺被害にご注意ください」との注意喚起文を大量に掲載し、検索結果のトップに来るように作りこみ、これを見た被害者から電話をかけさせるように仕向けています。会社名には探偵業者の名前ではなく「消費生活センター」などと記載されているため、被害者は公的機関だと思い込んでしまう悪質な手口です。

そして、実際に会ったりせず、電話やFAX等で契約を済ませてしまうことで、トラブルに発展するケースが多発しています。

参考サイト

ワンクリック詐欺の解決よそおった探偵が逮捕!

 2017年4月、アダルトサイトのワンクリック詐欺の解決をよそおって現金をだまし取ったとして、東京都の探偵業者が逮捕されました。
この探偵業者は2016年9~11月ごろ、東京都の事務所から京都府の男性2人に「お金を払ってもらえれば全て解決します」などと電話をして嘘をつき、トラブル解決の交渉契約を締結したものの、この契約の解約を求めた男性2人からキャンセル料として現金計46,000円を振り込ませだまし取ったとしています。
容疑者らは、ネット請求トラブル相談窓口として「電話で無料相談」などのネット広告を出し架空請求の被害者らに利用を呼び掛けていました。
ワンクリック詐欺の解決うたう詐欺業者による詐欺の二次被害が増加する中、こうした業者の摘発は全国初とのことです。

ワンクリック詐欺の二次被害を防ぐには?

 ワンクリック詐欺にあってしまい、あせって相談することでさらに詐欺にあってしまう詐欺の「二次被害」を防ぐためにはどうすればいいでしょうか。
一番には、検索結果で出てきたネット広告をすぐに信用しないことです。
「消費センター」などとかかれて公的な機関だと思っていても、相手が契約金を請求するようなら本当の「消費者センター」ではありません。
「返金できます」などと持ちかける探偵や司法書士事務所も信頼してはいけません。探偵業者はもちろん、司法書士事務所も詐欺の返金交渉はできません。

アダルトサイトのワンクリック詐欺は、詐欺にあった人が不安になるように作られています。ワンクリック詐欺の1番の対策は「無視」することですが、どうしても不安な人は消費者ホットライン「188(イヤヤ)」に電話して相談することができます。各都道府県の消費生活センターにつながり、無料で聞いてもらえますので、気軽に相談してみましょう。

参考サイト
消費者庁「消費者ホットライン」(2017年5月、著者調べ)

まとめ

[char no=”1″ char=”探偵くん”]・ワンクリック詐欺には様々な手口がある
・ワンクリック詐欺被害者を狙った悪質な探偵事務所が存在する
・探偵事務所や行政書士事務所に詐欺の「返金交渉」はできません
・ワンクリック詐欺のことをネットで「無料相談」などと検索して出た結果をすぐに信用しない[/char]

ワンクリック詐欺の被害者はまわりに相談しにくく、自分一人で不安を抱えてついネットで解決方法を検索してしまいがちですが、ネットには「広告」も大量に含まれます。「詐欺を解決します」などと魅力的なうたい文句をすぐに信用せず、冷静に内容をよく確認して、悪徳な詐欺業者の罠(わな)にかからないようにしましょう。